2017.05.27
サイト更新
サイトを更新しました。
・「冥界物語」第九章第三話「マリオネット」に「2.手紙の罠」をUPしました。
こちらからどうぞ→ http://ipuzoro.web.fc2.com/ippuku/meikai/syoko_9/mario/mario_2.html
ギルと兄嫁ステラの会話は書いていて楽しかったです。
ラストの千之助の台詞は思いっきり作者の趣味ですね~。
・「冥界物語」第九章第三話「マリオネット」に「2.手紙の罠」をUPしました。
こちらからどうぞ→ http://ipuzoro.web.fc2.com/ippuku/meikai/syoko_9/mario/mario_2.html
ギルと兄嫁ステラの会話は書いていて楽しかったです。
ラストの千之助の台詞は思いっきり作者の趣味ですね~。
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2017.05.13
サイト更新
サイトとブログに拍手をありがとうございました。
サイトを更新しました。
・「冥界物語」第九章第三話「マリオネット」に「1.自宅謹慎明け」をUPしました。
こちらからどうぞ→ http://ipuzoro.web.fc2.com/ippuku/meikai/syoko_9/mario/mario_1.html
第三話は第一話「道化師」の続編となります。
ギルが自宅謹慎を受け、アレンが去った森のその後。
森の外で着々と計画が進む中、彼等はどう森を守るのか……お楽しみに。
第三話「マリオネット」は全五話。以前と同様、隔週で更新していきます。お付き合い下さいますと嬉しいです。
サイトを更新しました。
・「冥界物語」第九章第三話「マリオネット」に「1.自宅謹慎明け」をUPしました。
こちらからどうぞ→ http://ipuzoro.web.fc2.com/ippuku/meikai/syoko_9/mario/mario_1.html
第三話は第一話「道化師」の続編となります。
ギルが自宅謹慎を受け、アレンが去った森のその後。
森の外で着々と計画が進む中、彼等はどう森を守るのか……お楽しみに。
第三話「マリオネット」は全五話。以前と同様、隔週で更新していきます。お付き合い下さいますと嬉しいです。
2017.05.06
Twitter300字SS(5/6・お題「色」)
Twitter300字SS(5/6・お題「色」)
オリジナル
現代風オカルトと現代風SF
黒い花嫁
婚約者の戦死を聞いた後、大伯母は彼女自身の希望で冥婚を行った。子供の頃見せて貰った結婚写真には、座敷に敷かれた空っぽの花婿の座布団の横に、黒い綿帽子と野良着姿の花嫁の大伯母が並んで写っていた。
そして大伯母は終戦後、周囲の再三の勧めにも関わらず、独身を貫き、先日、施設で亡くなった。
母と共に施設に大伯母の遺品を片付けにいく。
「大伯母さん、本当に婚約者の人が好きだったから、これであの世にお嫁に逝けると喜んでいたかもしれないね」
思い出の品々を鞄に入れていた母の手が止まる。
「これって……」
母の手元を覗く。あの結婚写真の微笑む黒い花嫁の隣、空いた座布団の上に軍服姿の若い男の人の姿が浮き上がっていた。
ツツジの迷路
色とりどりのツツジの花に囲まれた迷路のような小道を幼い私は迷っていた。
道は、赤土の道から、いつの間にか煉瓦道へと変わっていく。ツツジの中に立てられた外灯も、白熱灯から、お洒落なガラス灯に変わっていた。
あんなに沢山いた人もいなくなっている。私は涙目で駆けていた。
ふと小道が開ける。母によく似たおばあさんが立っている。
おばあさんは、私にオレンジ色のツツジの若木を渡し
「この道を真っ直ぐ行きなさい」
小道の一本を指して、背中を押してくれた。
色とりどりのツツジの小道の先で、おばあさんになった私が、あの日のオレンジ色のツツジから育てた若木を手に待っている。
小道から出てくる幼い私に渡して、過去の日に帰す為に。
オリジナル
現代風オカルトと現代風SF
黒い花嫁
婚約者の戦死を聞いた後、大伯母は彼女自身の希望で冥婚を行った。子供の頃見せて貰った結婚写真には、座敷に敷かれた空っぽの花婿の座布団の横に、黒い綿帽子と野良着姿の花嫁の大伯母が並んで写っていた。
そして大伯母は終戦後、周囲の再三の勧めにも関わらず、独身を貫き、先日、施設で亡くなった。
母と共に施設に大伯母の遺品を片付けにいく。
「大伯母さん、本当に婚約者の人が好きだったから、これであの世にお嫁に逝けると喜んでいたかもしれないね」
思い出の品々を鞄に入れていた母の手が止まる。
「これって……」
母の手元を覗く。あの結婚写真の微笑む黒い花嫁の隣、空いた座布団の上に軍服姿の若い男の人の姿が浮き上がっていた。
ツツジの迷路
色とりどりのツツジの花に囲まれた迷路のような小道を幼い私は迷っていた。
道は、赤土の道から、いつの間にか煉瓦道へと変わっていく。ツツジの中に立てられた外灯も、白熱灯から、お洒落なガラス灯に変わっていた。
あんなに沢山いた人もいなくなっている。私は涙目で駆けていた。
ふと小道が開ける。母によく似たおばあさんが立っている。
おばあさんは、私にオレンジ色のツツジの若木を渡し
「この道を真っ直ぐ行きなさい」
小道の一本を指して、背中を押してくれた。
色とりどりのツツジの小道の先で、おばあさんになった私が、あの日のオレンジ色のツツジから育てた若木を手に待っている。
小道から出てくる幼い私に渡して、過去の日に帰す為に。