いぐあなの徒然日記。。。。。
サイトを更新しました。

冥界物語第九章第四話「形代流し」に「4.亡き母の遺言」をUPしました。

こちらからどうぞ→ http://ipuzoro.web.fc2.com/ippuku/meikai/syoko_9/nagasi/nagasi_4.html

ノーラに出会ったことで落ち着きを取り戻したアレンは亡き母の悔やんでいた父に、今は自分がなっていることを改めて気付く。

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【2017/10/14 10:12】 | サイト
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Twitter300字SS(10/7・お題「酒」)

オリジナル

現代風オカルトとテキレボ頒布作品「さまよいジャック」のSS


月見酒


 お月見の晩、毎年じいさんは『お月さんと飲むんだ』と言って、縁側で酒を飲んでいた。
 翌日、まだ地平から上がったばかりの赤い月を、昨夜のせいで酔っぱらっているんだと言われて素直に信じていたものだ。
「……で、今年も飲みに下界に降りたら、おじいさんは亡くなっているし、唯一の身内の孫は何も用意せずにぐーすか寝てるし……」
 中秋の名月の翌日、妙齢の美女がわなわなと身を震わし怒りながら、俺をなじる。
「後の月にはちゃんとお酒の用意をしておきなさい!」
 じいさんは本当に月の女神と酒盛りをしていたのか、それとも妙な夢を見たのか……。
「しかし、あんな美女とさしつさされつは悪くないな」
 俺は地元の酒蔵に通販の電話を入れた。





残された者


 スパークリングワインをグラスに注ぐ。
 弾ける気泡に
「美味シそうネェ」
 ジャックが伸ばした手を、友達のカボチャの精霊が止める。
「子供はお酒はダメです」
 イワンのたしなめの声。
「ボクは旦那ト同じクラい、さまヨッているヨォ」
 奴の笑い声。
「お前は中身が子供だからダメだ」
 私はグラスに口をつけた。

「静かなものだな」
 気泡の弾ける音だけが響く部屋に呟く。
『先にジャックの周りの人間に生まれ変わっておきます』
 イワンは『生き返りの輪』に入った。
『旦那~、旦那ガ迎えニ来てネェ』
『生れ変わる前に死ぬ時の話はするな』
 ジャックも入り、カボチャの精霊も憑いて入った。
 残されたのは入ることの許されない私だけ。
 私はグラスに口をつけた。


10月28日(土)都立産業貿易センター台東館で開催される第六回Text-Revolutionsに委託-38で参加しています。
webカタログ
https://plag.me/c/textrevo06/1085
こちらの「さまよいジャック」の死神視点です。
これがこの中の「迷子のカボチャくん」の話に続きます。
https://plag.me/p/textrevo06/3809

【2017/10/07 21:00】 | Twitter300字SS
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サイトを更新しました。

冥界物語第九章第四話「形代流し」に「3.あの夏の最後の夜」をUPしました。
こちらからどうぞ→ http://ipuzoro.web.fc2.com/ippuku/meikai/syoko_9/nagasi/nagasi_3.html

今回は淡いラブストーリーでもあるので、頑張っています。頑張っているんです!
恋愛モノを書くのが苦手な作者ですが、少しでも甘く感じって頂けたら幸いです……。

【2017/09/23 07:07】 | サイト
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サイトとブログに拍手をありがとうございました。
本当に励みになります。

サイトを更新しました。
冥界物語第九章第四話「形代流し」に「2.冥王城の副侍女頭」をUPしました。
こちらからどうぞ→ http://ipuzoro.web.fc2.com/ippuku/meikai/syoko_9/nagasi/nagasi_2.html
説得に来たのは友人のジャンヌの冥界の姉さん、ノーラ。果たして、彼女はアレンを帰すことが出来るのか……。

【2017/09/09 07:34】 | サイト
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Twitter300字SS(9/2・お題「雲」)

オリジナル

和風オカルトと科楽倶楽部
http://ipuzoro.web.fc2.com/karaku/karaku_index.html
の移民船SS(バッドエンド)


恩返し


 村を訪れた、流れ祈祷師の息子が畑の前で呪を唱える。彼の式神の鯉の精がぽんと小さい黒雲に変化し、ぴちょぴちょと雨を降らせ、畑を飛び回る。
「いやあ~、水やり助かったわ~」
 己の拙さに目を潤ませ、口をへの字に曲げた男の子に、村人達は優しく笑い
「お父さんとお食べ」
 畑からもぎたての茄子を彼に渡した。

 十数年後、干ばつの年、都でも高名な陰陽師の男が、日照りの続く村を訪れた。雨乞いをしてくれるという。
 彼が呪を唱えると、にわかに空に黒雲が立ち込め、うねうねと龍の腹が雲間から見える中、滝のような雨が村を潤した。
 御礼はいかほどに……おそるおそる申し出る村人達に男が笑う。
「あの畑のもぎたての茄子を頂きましょう」





天使の梯子


 一つ明かりが消える。
 私は個人端末をつけた。
 光る画面に雨上がりらしい夕焼け空と浮かぶ雲が映る。
 先行開拓ロボット隊から送られた移民星の空の映像。
 赤い夕日は大気が十分ある証拠。雲は水の循環が行われている証拠。
 また一つ明かりが消える。
 ……あそこに着きたかった。
 全ての数値が表示されなくなって久しい、核融合炉の管理パネルを見上げる。
 画面の中の雲が流れ、雲間から天使の梯子と呼ばれる光が差してくる。
 星の海の闇の中で消える我々は、あの光る雲の上にあるという天国とやらに逝けるのだろうか?
 それとも、この暗闇の中で……。
 また一つ、船内内部を映すモニターの中の明かりが消える。
 私は毛布をたぐりよせ、白く光る息を吐いた。

【2017/09/02 21:00】 | Twitter300字SS
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